銅ベース蝋材は高純度の銅合金、銅亜鉛合金、銅リン合金と特殊な銅合金の大きく4種類。
銅亜鉛合金蝋材は主にガス蝋付け、高周波蝋付け、塩浴蝋付け、銅蝋付け、銅合金及びニッケル、鋼、鋳鉄、硬質合金等に使う。
銅リン合金蝋材は銅―リン2元合金をベースとする蝋材で良好な流動性を有する。主に銅及び銅合金、比較的高いリンを含む為、鋼、ニッケル及びその合金には使えない。銅リン合金に銀を加えると大いに蝋材の濡れ性を高める。
型式
国外の規格
化学成分(%)
熔融
温度℃
適応範囲
技術資料
Cu
Ag
P
XR-CuAg2
中/GB:BCu91PAg
USA/AWS:BCuP-6
日/JIS:BCuP-6
残
1.8-2.2
6.8-7.2
643-788
流動性が良く、中程度の隙間の繋ぎに適する。素早く過熱しなければならず、主に冷蔵庫、空調の銅と銅に最初に使われる蝋材
MSDS
XR-CuAg5
中/GB:BCu88PAg
USA /AWS:BCuP-7
日/JIS:BCuP-3
4.8-5.2
6.5-7.0
643-771
蝋材の延性電導性が向上し、流動性が良く、比較的大きな隙間の繋ぎに適している。すばやい過熱が必要。
XR-CuAg15
中/GB:BCu80PAg
USA/AWS:BCuP-5
日く/JIS:BCuP-5
14.5-15.5
645-800
蝋材の延性電導性の更なる改善が出来、流動性は中程度、比較的大きな隙間の繋ぎに適しており、継手の靭性が良い。